理想の看護を目指して

看護師が少ない日本ならではの看護方式「モジュールナーシング」について

日本独自の方式「モジュールナーシング」

日本独自の方式「モジュールナーシング」

プライマリーナーシングが変化したモジュールナーシングは看護師の人数が少ない日本で開発された独自の看護方式です。チェック機能が何層にも渡っているため、ミスの予防につながり質の高い看護が提供できます。


独自の看護方式

独自の看護方式

「モジュールナーシング」は、1人の看護師が1人の患者さんに専属でつくプライマリーナーシングとチーム全体で看護にあたるチームナーシングを組み合わせた看護方式です。両方の良いところを組み合わせた看護方式で、病棟でチームが固定され、担当看護師が複数の患者さんの看護を行うのが特徴です。
多方面から患者さんにアプローチでき、看護の質も一定の水準を保ちやすい反面、担当看護師が複数になるため「誰に相談していいか分からない」「いつもとやり方が違う」「別の看護師に伝えてある」などの不都合を感じている患者さんもいます。そのため、モジュールナーシングはチームのメンバー全員が同じ看護を提供できるように気を配ることが非常に大切です。

メリット

メリット

プライマリーナーシングとチームナーシングを組み合わせたモジュールナーシングは、複数の看護師がチームを組んで1人の患者さんの看護にあたります。チームで対応するため看護師個人のスキルレベルによって看護の質が偏ることはありません。また、複数の看護師が共同で看護計画を立案するため1人で抱える負担が減ります。
モジュールナーシングではお互いにコミュニケーションを取りながら看護にあたるため、チームワークが生まれやすくなります。雰囲気の改善やコミュニケーションの活性化にもつながり、患者さんの情報も得やすくなるでしょう。
モジュール単位で患者さんを看護するため、ひとつの看護に何層ものチェック機能が働いています。ミスの予防にもつながり、より質の高い看護が提供できるようになります。

デメリット

デメリット

複数の看護師が1人の患者さんを担当しているモジュールナーシングですが、患者さんからすると「誰が自分の担当なのか分かりにくい」といったデメリットもあるようです。確かに、入院したときにチームであいさつすることはないため誰が担当なのか正確に把握することはできませんし、「今日と明日で担当看護師が違う」のも日常茶飯事のため誰に相談すればいいのか分からない状況になるのも仕方のないことです。
また、業務にかかる時間が明確になるため、看護師1人ひとりの実力が把握しやすくなります。仕事を割り振るリーダーにとっては目安になるためプラスになるのかもしれませんが、実力が不十分な看護師にとってはストレスを感じて働きにくくなってしまう可能性があります。さらに、複数の看護師が1人の患者さんを受け持つため意見の対立も起こりやすくなります。

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