理想の看護を目指して

大きなやりがいを感じる看護方式「プライマリーナーシング」について

やりがいにつながる「プライマリーナーシング」

やりがいにつながる「プライマリーナーシング」

多くの病院で採用されているプライマリーナーシングについて具体的にまとめていきます。マンツーマンで看護するのが特徴のプライマリーナーシングは看護師として大きなやりがいを感じられるシステムです。


日本で多く使われている看護方式

日本で多く使われている看護方式

「プライマリーナーシング」は、日本で1番多く採用されている看護方式です。1人の患者さんに対して看護師が1人つき、入院から退院まで責任を持って看護します。ただ処置をするだけではなく、看護計画を立案したり評価を行ったりするため、看護師の主体性や専門性が発揮でき、患者さんに合わせた看護が提供しやすいのが特徴です。プライマリーナーシングの流れを時系列に沿って見ていきましょう。

「担当を決める」

「担当を決める」

患者さんが入院したら担当の看護師を割り振ります。誰が担当になるのかは順番だったり、患者さんの重症度や経験年数で決まったりなど病院ごとに選定方法が異なりますが、一部の看護師に受け持ちが集中しないように均等に割り振ることが大切です。

「看護計画の立案」

「看護計画の立案」

担当になったら患者さんの状態に合わせて看護計画を立案します。看護計画について患者さんの同意を得るために担当看護師(プライマリーナース)が直接行って説明する場合と代理の人が説明する場合がありますが、このときに「入院中の担当は○○○です」と看護師の紹介も行います。

「日々の看護」

「日々の看護」

入院中の日々の看護はプライマリーナースが行いますが、休日などで不在のときは他の看護師が看護を引き継ぎます。患者指導や退院指導はプライマリーナースが責任を持って行います。

「評価と修正」

「評価と修正」

週に1回と月に1回、看護計画の評価と修正を行います。患者さんの状態を見ながら看護計画にずれや問題がないかを日々の記録や申し送りと照らし合わせながら確認し、判断していきます。

「退院・最終評価」

「退院・最終評価」

患者さんが回復し退院したら看護計画の最終評価を行い、退院サマリーをまとめます。

経験年数は関係ない

経験年数は関係ない

プライマリーナーシングは新人、ベテラン関係ありません。看護師1年目でも患者さんを担当します。ですが、いきなり1人で担当するのではなく先輩とペアを組んで担当したり、一般的な経過の患者さんを担当したりと配慮されているので心配はありません。

メリット・デメリット

メリット・デメリット

プライマリーナーシングのメリットは1人の患者さんを入院から退院まで一貫して看護できることです。日によって受け持ちが変わることはありますが、患者さんと長く関わるため細かな変化にも気づきやすく、信頼関係も築きやすいといったメリットがあります。しかし、看護師の能力によって看護の質に差が出る、患者さんとの関わりが多いため人間関係の影響を受けやすい、といったデメリットもあります。担当する看護師は他の看護師と情報を交換しながら、提供する看護に差が出ないよう注意することが大切です。

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